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 ”地域づくり”現地ルポ

「道の駅五木のやかた・かわうえ」(岐阜県中津川市) 
   「道の駅五木のやかた・かわうえ」は、岐阜県中津川市郊外の農業や林業などの盛んな川上(かわうえ)地区にあります。道の駅では、地域の振興を進める拠点として、駅周辺に住んでいる人たちの手づくり品(農産品や工芸品)を幅広く受け入れて販売を続けていて、地元の人たちから喜ばれています。
   「Oh! 元気 ねっと」では、「道の駅五木のやかた・かわうえ」が過疎化の進行などさまざまな困難に直面するなかで、どのようにして、地区の人たちを育て、道の駅の経営を維持し、地域づくりに貢献していこうとしているのか、その挑戦に注目しています。
 「道の駅 五木のやかた・かわうえ」の概要
「道の駅」はどこにあるの?周辺の施設は? 

「道の駅五木のやかた・かわうえ」
 ▽「駅の場所」
  「道の駅五木のやかた・かわうえ」は、岐阜県の東端、長野県との県境で中央アルプスの南に位置する「裏木曽」と呼ばれる地域にあります。
  中津川市の市街地から車でおよそ30分の川上(かわうえ)地区にあり、川上地区とその周辺には、自然に恵まれた「夕森公園」と「椛の湖」という2つの観光施設もあります。








夕森公園「竜神の滝」
 ▽「夕森公園」
  「夕森公園」は、木立が続く遊歩道を森林浴しながらパワースポットにもなっている「竜神の滝(りゅうじん)」など5つの滝の見物をはじめ、夏はキャンプやニジマス渓流釣り、秋は紅葉狩りと様々な楽しみ方ができ、シーズン中は多くの人たちでにぎわいます。
  近くには、宿泊施設もあり、旬の食材を使った、この土地ならではの料理を堪能することができます。





    

椛の湖
 ▽「椛の湖」(はなのこ)
   人造湖である「椛の湖」は、風光明美な自然の中にオートキャンプ場をメインとして、水辺や自然のなかでさまざまな体験ができるフィールドがあり、多くの人に親しまれています。
   夏休みには、名古屋方面などからも出かけてくる家族連れも多くなっています。かつてはビッグな野外音楽祭も、ここの広場を会場に行われました。






  駅名が「五木のやかた・かわうえ」とついたわけは・・・?

「木曽五木」使用の道の駅内部
  ▽名前の由来
  「五木」とは、木曽地域一帯で多く産出される5種類の樹木のことで、「木曽五木(きそごぼく)」といわれています。道の駅の建物を支えている柱には、その「五木」が使われていることから、その名がつけられました。
  「木曽五木」とは、ヒノキ、サワラ、アスナロ、コウヤマキ、ネズコのことで、道の駅の屋台をしっかりと支えるとともに、いつも木のぬくもりを感じさせてくれます。






「道の駅五木のやかた・かわうえ」外景
  ▽発足と運営
  道の駅の建物は、中津川市と合併する前の「川上村」の当時に、地元の特産品(森林組合のヒノキ材製品、天蚕糸を使った織物)を展示する施設でした。そして、合併と同時にこの施設を地域振興に役立てようと、地区長会が中心となって任意の組織「かわうえ手づくり組合」を立ち上げ、所有者の中津川市から建物を借り受けて運営することになり、平成18年(2006年)4月「道の駅五木のやかた・かわうえ」がスタートしました。
  道の駅は平成25年(2013年)で発足7年目を迎え、5月3日には発足7年記念感謝祭を行い、住民こぞってお客様をお迎えし、祝いました。
道の駅を動かしているのは3人?のプレーヤー・・・
    木曽の木材を豊富に使ったぬくもりのある建物「道の駅」で主に働いているのは、3人?のプレーヤー。それぞれの役割分担ははっきりしていて連係プレーは絶妙です。

1番人気!「カモシカくん」

駅近くに本物(2010年9月)
 ▲「駅の顔」(フロント係)・・・カモシカくん
  駅に着くと出迎えてくれるのは、フロント係の「カモシカくん」。いつも変わらない表情でお出迎え!
  「カモシカくん」は子どもたちの「一番人気」!




      最強のフロント係!




☚ お仲間、本物が駅近くにやってきて中の様子をうかがうようなしぐさをした時もありました。




  
 

「最強のパートナー」 保田 貴子さん
  ▲「女性スタッフ」 
   「女性スタッフ」は、小縣駅長が最強のパートナーと言っている 「ターちゃん」こと 保田 貴子さん(やすだ・たかこ)。
   道の駅の商品の販売を一手に引き受けています。商品に気のきいたセールスポイントを書き添えます。
   道の駅のブログでは、「旬」の物や新商品が入荷した時などは、直ちに”ブログで”わかりやすく、要点を押さえてテキパキと顧客に向け発信しています。

         発信も任せて!

外で奮闘!カモシカくんをねぎらう小縣 駅長
地域のイベントに大忙し「竜神JB」
  ▲「駅長」
   「駅長」は「まッサン」こと 小縣 雅文さん(おがた・まさふみ)。
   道の駅が利用しやすいように心配りは念入りです。店内ばかりでなく、駅周辺の草刈りや冬は雪かきをするなど力仕事も一手に引き受け、訪れる人たちの気配りをしています。
   また、イベントなどどで店の商品を売り込む出張販売にも活躍。






☚ 活躍は仕事ばかりではありません。
   趣味は、エレキギター。「おやじバンド・竜神 JB」を結成して、地域のイベントなどに参加、演奏はなかなかの好評で、地域の結びつきに大きく貢献しています。

   外にも内にも気配り!
ほかの「道の駅」とど~こが違うの?
   「道の駅五木のやかた・かわうえ」は、ほかの道に駅と比べて大きく違うところがあります。それは販売している商品にあります。店に置いている商品のほとんどが地元の人たちが制作したもの、あるいは育てたもの、いわゆる「手づくり」のものです。そのほか、かつて栄えた地元の伝統文化を伝える商品も制作販売しています。

おじいさんが制作した箸
加工クラブが作った「田舎味噌」
 ▲特色①「地元の人が制作の手作り品」
   制作品や加工品は地元のさまざまな立場の人たちから寄せられています。その例を個人・団体で紹介しましょう!
▲個人(例)
▽(おじいさん)・・・
  ヒノキの箸(大人気!)、木工品(孫の手など)
▽(おばあさん)・・・
 趣味の手工芸品(手提げバック・装飾品)
▽(若い主婦)・・・
 (夏物カラフル手提げバックほか)




▲団体(例)
▽川上農産物加工クラブ・・・「田舎味噌」
▽菓子処夕森の里・・・「夕森カステラ・タルト」
▽生活(いきいき)市場・・・五平もちほか

▲出品者の感想「自分が作った商品を買っていただいた人がいて、本当にうれしいです。そのたびに生きがいを感じています。日常の暮らしが楽しくなります。(70歳を超えたお年寄り)
 

「山まゆ」
「山まゆ」の糸で織られたストール
「山まゆ」そのものを使ったアクセサリー
 ▲特色②「ほかの道の駅にない「工房」が同居」
   道の駅に同居している「工房」は、「夕森公房 いと車」と言い、自然の山野に生息する「山まゆ」の文化を残そうと、「山まゆ」の糸を使った手機織りの製品を作り出しています。
  
 

 ☚ 「山まゆ」







  「山まゆ」の糸は「繊維のダイヤモンド」といわれるほど貴重なもので、絹のショールやストールなどが制作されています。絹独特の光沢やわらかなはだ触りが見事です。
   










 ☚ 鮮やかな緑色をした「山まゆ」そのものを使ったアクセサリー、ネックレスやブローチなど多数制作されています。お値段も手ごろ、「山まゆ」製品で飾ってみませんか?










「夕森公房 いと車」のみなさん
▽「工房」に関連する情報
「工房の見学」  ・・・出来ます

「手機織の体験」・・・あらかじめ予約が必要


▽「工房に関連する情報」

「道の駅」・・・「山まゆ」に関する写真などを展示し、6月下旬~7月中旬には「山まゆ」とはどんなものかを知ってもらうため、蚕(かいこ・幼虫)を店先で飼育しています。


 

” 旬”のお菓子「朴葉巻」
 ▲特色③「”旬”ものコーナーあり」
   新鮮な「旬」のものを美味しいうちに食べてもらおうというコーナーも道の駅のセールスポイントです。

▼「人気の果物・お菓子類などの展示の例をあげてみましょう!」

▽果物類・・・トマト・ブルーベリーなど
   
▽菓子類・・・
 「朴葉巻(ほうばまき)」・・・5月中旬~7月中旬
 「栗きんとん」・・・9月中旬~11月中旬
   
▽穀物類・・・お米、もち米(新米のシーズン)
 







「道の駅」
・・・「入荷情報は・・・直ちにブログなどで顧客へ!」
 

コーヒーの味は格別! 
 ▲特色プラスα 「美味しいコーヒー楽しめる」
   木造りの暖かい雰囲気の「道の駅」の中には、コーヒーの香ばしい匂いが漂います。
   これは小縣駅長が入れてくれるもので、駅長はコーヒー専門店でコーヒーの入れ方を伝授されてきたということです。
   「Oh! 元気 ねっと」がこのたびの取材で訪れた際にも、木のぬくもりが感じられる中で、駅長の入れてくれた本当に美味しいコーヒーをいただきました。評判通りでした!
   地元の人たちや昼休みの勤めの人たちが立ち寄って、駅長と会話を交わしながら、美味しそうに飲んでいました。


 道の駅を利用している人は・・・?
    ▲「道の駅利用者」
   道の駅の利用者は、どのような人たちでしょうか?「五木ややかた・かわうえ」の場合は・・・
①やはり「道の駅ファン」がトップ

②地域のみなさん(駅長のコーヒーが飲めるなどリラックスできると評判!)

③仕事で当地に来ていて立ち寄った!

④旅行で当駅に寄ろうと決めてやってきた!(手作りというところに興味を覚えた。)
   道の駅はこのように地域の人を中心に多くのファンから愛され、利用されていますが、地域の過疎化が進む中で、解決しなければならない課題も山積しています。
           若衆に引き継がれた「かわうえ祭ばやし」   ▲「道の駅の課題」
   大きな課題は、新たな利用者を増やすこと。手づくりの加工技術や地元に活気を呼ぶ伝統芸能などの若い人へのバトンタッチです。
   特に「五木のやかた・かわうえ」では、人口の減少に加えて、駅の位置が幹線からチョッと離れているという「地理的ハンデ」をどう解消していくかといった問題があります。このためやらなければならないことは、2つです。
①「利用客を増やす対策」・・・観光客などほか地域からの利用者を増やしてゆくこと。
②「加工技術の継承」
・・・道の駅に製品をおさめている人たちの高齢化が進んでいて、若い世代への受け継ぎをし行かなければならない時期が近づいています。

③「祭りはおれたちが!」
・・・こうした中で、道の駅をはじめ、地区に勢いをつける伝統芸能・「かわうえ祭ばやし保存会」が2010年(平成22年)に年寄り組から若衆組に引き継がれ、新しい出し物も創作されるなど、意欲的な取り組みに地区の人たちを喜ばせています。

「道の駅五木のやかた・かわうえ」 駅長 小縣 雅文さん
   「これらの問題は、急がなくてはならない課題です。出品者のみなさんとの出会いを大切に、地域としてなくてはならない道の駅として成長できるよう、後継者問題などを相談したり、利用者を増やすために、仲間の道の駅をはじめ、県・市・観光協会など関係機関などに強く働きかけたり、システムをいろいろ変えるなどして、問題点をひとつひとつクリアしながら、頑張っていきたい」
「Oh! 元気 ねっと」の注目点 
   「道の駅」を長く存続させる一方で、地域づくりを前に進めていくためには、ほかの道の駅との差別化を図りながら、一方で連携してやっていかなければならないことも多々あります。「Oh! 元気 ねっと」では、今後、「五木のやかた・かわうえ」がどのように取り組みを進めていくのか、その挑戦に注目しています。

苗市で賑わう道の駅

活躍する地元の女性たち
 注目点
注目点①「”夕森公園”など観光施設を利用する客を増やす」
 これは地元の観光施設の利用を増やすことによって道の駅の利用客を増やそうというものです。岐阜県と長野県を結ぶ高速道や国道、さらにJRを利用する観光客を道の駅や行政、などが連携して「魅力」を猛PR、立ち寄ってもらおうというものです。


注目点②「駅の位置的(地理的)ハンデを克服」

*ネット利用者を今以上に増やす(特に女性)
*女子力を育て「手づくり駅」を全国にアピール
*カモシカくんの化身(写真・ポスター)を道標に


注目点③「商品情報の提供」
 ブログで行っている情報提供をチョッと工夫し、毎日のブログの下の方に駅に行けば今どんな「旬」が手に入るかを、入れてはどうか。


注目点④「ほかの道の駅と共同で”イベント開催”」
 集客のため、得意分野を持ち寄り、それぞれの道の駅の良さをアピールするのはどうか。


道の駅に”よってこまいか!”

 問い合わせ
 
    道の駅五木のやかた・かわうえ


       〒509-9201
       岐阜県県中津川市川上1849-3


             TEL:0573-74-2376
       
  
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