国際的な冬のイベントになった、「第75回さっぽろ雪まつり」が今年も「大通り」「すすきの」「つどーむ」の3つの会場で、今月4日から開幕しました。
今年は、小雪や暖冬という、これまでになかった厳しい条件の中での氷雪像作りになりましたがそこは長年培われてきたノウハウを生かした製作が行われ、3つの会場に並ぶ雪と氷の像はおよそ200基。メイン会場の大通会場では、市民雪像も含めて130基が製作されました。
高さ10mを超える大雪像は、「駆けるサラブレッド」、「北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)」、「小樽・銀鱗荘」など5基でいずれも純白で、精巧に作られているところに目が奪われます。
また大雪像には及びませんが市民が制作した雪像にはどこか温かみの感じられ、見ていてほほえましく感じられます。漫画のキャラクターなどが目立ちましたが、中には、米大リーグで活躍している人気の大谷翔平選手を励ます雪像がありました。国際的なイベントとなったことから、海外からの観光客も多数訪れて、冬の大イベントを楽しむ姿が見られました。
大通会場 2025年2月4日(火)~2月11日(火)ライトアップ22:00まで
すすきの会場 2025年2月4日(火)~2月11日(火)ライトアップ23:00まで
つどーむ会場 2025年2月4日(火)~2月11日(火) 9:00~16:00
ここでは、大通り会場の様子を一部ご覧いただきます。
(大通会場・5丁目)
北海道は競走馬(サラブレッド)の産地です。胆振日高地方では、国内のサラブレッドの生産の98%を占めています。そして、これらの馬たちは全国で活躍していて、これまで多くの名馬が誕生しています。この雪像は、札幌競馬場を疾走するサラブレッドを表現したもので、北海道の皆さんに一緒に頑張っていきましょうというメッセージです。
疾走するサラブレッド
(大通会場・4丁目)
『転生したらスライムだった件』は、日本で製作されたアニメ作品で、TVシリーズおよび劇場アニメとして製作されたものです。内容はサラリーマンからスライムに転生した主人公が異世界で、多くの仲間たちと出会い、絆や冒険をする様を描いたファンタジーです。ちなみに「スライム」とはセリー状の体を持った架空の怪物を言い、主人公のリムルが転生前に訪れた
札幌に思いを寄せたとして今回の雪像が作られたということです。
「転生したらスライムだった件」
■大雪像「北海道庁旧本庁舎(赤レンガ庁舎)」
北海道庁旧本庁舎は、1888年アメリカ風ネオ・バロック様式のレンガ造りで建てられた建物で、赤レンガが使われ、「赤レンガ庁舎」として親しまれ、明治時代の洋風建築として、国重要文化財に指定されています。現在、赤れんが庁舎」は、改修工事中で、2025年7月25日に、リニューアルされて公開されます。これを前に雪まつりの大雪像として、登場しました。
北海道庁旧本庁舎
赤レンガ庁舎のシンボル塔
■大雪像「小樽 銀鱗荘」
小樽の「銀鱗荘」は、ニシン漁で栄えた頃を象徴する建物で、いわゆる「ニシン漁家」建築です。小樽をはじめ北海道の沿岸では、鰊が押し寄せ、多くのニシン漁に携わる網元が相次いで「鰊御殿」を建てました。しかし今では「鰊御殿」も姿を消し、貴重な建物となっています。
銀鱗荘(小樽市)
「モンスターハンターワイルズ」は、雄大な自然の中で巨大なモンスターに立ち向かうハンティングアクションゲームです。「モンスターハンターワイルズ」で看板となるモンスター「鎖刃竜・アルシュベルド」と、ハンターをサポートする「オトモアイルー」が大雪像になってダイナミックさを浮き彫りにしています。
モンスターハンターワイルズ
■市民雪像から・・・
(大通会場・2丁目)
米大リーグで二刀流で活躍してきた大谷翔平選手。去年は、ナショナルリーグのドジャースに入団、打者として数々の記録を作り、世界の野球ファンを感動させました。今年は、二世誕生も控え、二刀流としてのさらに多くの記録が期待されます。
大谷選手と愛犬デコピン
北海道の冬の大イベント「さっぽろ雪まつり」、多くの人々に見てもらいたい!