■登別温泉
支笏洞爺国立公園の中核、全国でも有数の温泉地・登別温泉。江戸時代に温泉が確認され、明治に入ってから、高温の湯を吹き出す地獄谷を目当てに訪れる人が増え始めたことから、湯を利用して本格的な宿泊施設も増加し、観光地・保養地として栄えてきました。現在温泉旅館やホテルは、20軒あります。
登別温泉街
■魅力
▼魅力その1・・・「地獄谷」
地獄谷は、近くの火山の噴火によって形成されたもので、その規模は、直径450m、広さ約11haです。いつも各所で白い高温の噴気と湯が噴出しており、地獄谷は季節によって周囲の装いを変えていきます。オールシーズンで違いの異なった地獄谷を見ることができます。
周囲を緑で囲まれた夏の「地獄谷」
「地獄谷」冬の装い
こうした迫力ある動きは地獄谷の一部を通ってつけられた通路をゆくとまじかで見ることができます。
通路は、夜間は一転「鬼火の路」と名付けられ、”幻想と神秘の谷”が見られるとして貴方を地獄谷へと誘います。
貴方を地獄谷に誘う「鬼火の路」
「鬼の棲む地獄」として想像を掻き立てられます。「鬼火の路」は、日没から夜10時で閉ざされます。
▼魅力その2・・・温泉のシンボル「鬼」
●「11体の鬼像」さがし!
地獄谷と鬼は切っても切れない関係があります。登別では、幸せを願い厄を払うためとして、この鬼をシンボルとして全面に押し出してPRを進めています。11体の「鬼像」が9か所に安置されていて、様々なご利益を求めて、登別温泉での鬼探しも楽しみです。
まず、登別温泉の入れ口では、ひときわ大きな鬼が貴方を歓迎してくれます。
温泉にやってくる観光客を歓迎
温泉街に入って地獄谷まで時間にして徒歩で、10分余りの一本道、その途中には、様々な「鬼」が登場・歓迎します。
シンボル像「恋愛成就」
8月の下旬に行われる「地獄まつり」では、普段「閻魔堂」の中で「からくり」を披露している「閻魔大王からくり山車」が引き出されて温泉街をパレードし、「からくり」を披露します。
「閻魔堂」の中から「からくり」披露
地獄まつりで「閻魔大王からくり山車」登場
▼魅力その3・・・温泉の湯を守る「湯鬼神」
地獄谷から排出されるお湯は、旅館・ホテルに引き込まれます。温泉の泉質は9種類もありますが、登別温泉にとって大事なお湯を守っているのが「湯鬼神(ゆきじん)」です。「湯鬼神」はたびたび、地獄谷から出てきて様々なイベントに参加します。
毎年6月・7月に行なわれる「地獄の谷の鬼花火」と銘打ったイベントには湯鬼神たちが赤鬼と青鬼になって参加、人々の幸せを願って、迫力ある地獄の響きを込めた手筒花火(北海道では珍しい)を夜空に打ち上げ、太鼓の音色に合わせて踊りまくり、雰囲気を盛り上げます。
湯鬼神の活躍「地獄の谷の鬼花火」
湯鬼神たちの息の合った手筒花火
ホテルや旅館では、「湯鬼神」が守ってくれるお湯を引き込み、様々な工夫を凝らして、訪れた人たちに泉質の違う温泉を楽しんでもらっています。温泉街のイベント広場・泉源公園にある「間欠泉」では、湯の吹き出しを観察できます。
「白い蒸気は間欠泉」(泉源公園)
雪のないシーズンは、野外での「足湯」も楽しめます。
「大湯沼川天然足湯」が周囲の木立に囲まれた景観も素敵でゆっくり利用できることから、多くの観光客の人気を集めています。
人気の「大湯沼川天然足湯
▼魅力その4・・・交通の便利さと近くの観光地への要衝
新千歳空港から温泉までの所要時間は高速道路を利用して1時間余と近く、札幌や函館などからはJRの列車も利用できるなど交通の便利さが強みです。また洞爺湖・有珠山など近隣の観光地への中継地としての役割をしています。
▼登別市内のテーマパーク
●「のぼりべつグマ牧場」
ロープウェイで約7分の所にあり、北海道に生息するヒグマが飼育されています。ボス争いなど話題のクマ牧場です。
「のぼりべつクマ牧場」
●「登別伊達時代村」
江戸時代の町並みや文化をまるごと再現したカルチャーパークです。忍者などが登場します。
「登別伊達時代村」
●「登別マリンパークニクス」
水族館です。魚の動きがわかるように工夫された独特の水槽などに注目です。
「登別マリンパークニクス」
■写真提供・取材協力
▼登別国際観光コンベンション協会・・・0143-84-3311
*協会のHPは「こちら」