■美瑛町
北海道のほぼ中央部にある美瑛町。大雪山国立公園に属し、雄大な十勝岳連峰をバックに広がるなだらかな丘陵地帯が広がります。
秋まき小麦の緑の丘と残雪の十勝岳連峰
この丘陵地帯の四季折々の自然や地形を生かしつつ、丘をキャンバスとして魅力的なフィールドに描いているのが美瑛町民が繰り出すアイデアです。町のキャッチフレーズは「丘のまち
びえい」。
■魅力
「丘のまち びえい」の魅力は丘陵地帯が四季折々に変化することです。
▼「春」
早春、丘は、太陽の熱による温もりによって、降り積もっていた深い雪が徐々に解けだし、雪は一部残るだけとなり、秋に植えた秋まき小麦の芽の緑が目立ち始めます。町民たちはやっと春が近づいたと感じるときです。
丘の畑の雪もほとんど消え「緑」目立つ
植え付けたビートも芽をだし成長中
初夏 農作物が成長 丘全体が緑に
▼「夏」
丘は、一年中で一番大きく変身します。ヨーロッパの田園風景のようにカラフルでコントラスト鮮やかな、いわゆるパッチワークの丘が毎年出現します。これらは町ぐるみで、様々な農作物や草花を工夫して植えることによって彩られ、訪れる人々を感動させるシーズンです。
パッチワークの丘の風景
色とりどりの丘が出現
丘の木々も生き生きと
▼「秋」
秋の収穫も終わってつかの間、丘の畑では、厳しい寒さの来る前にしておかなければならない、秋まき小麦の種まきが行われます。
秋まき小麦の芽 雪の下で春を待つ
秋まき小麦の芽と雪のコントラスト
カラマツも冷え込みで色づく
▼「冬」
カラマツの色づきでもわかりますように、美瑛の冬は、厳しい冷え込みが続きます。厳しい冷え込みで町全体が白い世界になることもしばしばです。
冷え込みの日 木々は樹氷の花
人気の「ケン&メリーの木」も真っ白!
上の写真は、「ケン&メリーの木」ですが、丘の木には、「セブンスターの木」など親しみのある名がつけられています。冬になると丘全体は白一色の世界に代わりますが木々は、それぞれ存在感を見せて、カメラマンの集中攻撃を受けるほど、絵になるポーズを自然体で見せてくれます。冬の丘は、本当に魅力的です。
雪の中の「赤い屋根の家」
▼そのほかの魅力
美瑛町には、道路沿い立つ長い白樺林も魅力です。ここを通って山の方へ向かって車を進めると名湯「白金温泉」があります。この温泉の近くには、観光名所の人工池・「青い池」、「白ひげの滝」などがあり、毎年11月から翌年の3月末まで、ライトアップされた姿も眺めることができます。
観光名所「青い池」
「しらひげの滝
町の観光協会などでは、丘のまちの自然、クラフト、写真それに農業とのふれあいなどを体験するコーナーを設けて、観光客に美瑛の良さをたくさん知ってもらおうという取り組みにも力を入れています。
■画像の提供・取材協力
*美瑛町観光協会・・・0166-92-4378
*観光協会のHPは「こちら」