北海道”自然&観光”情報
「海岸線の面白さ&津波の教訓を発信する・奥尻島」
■奥尻島(奥尻町)
北海道の南西部、日本海に浮かぶ島・奥尻島。東西11㎞、南北27㎞の縦長の島で、魅力(注目)は、花崗岩からなる複雑な岩場の海岸線と豊富な海の幸です。
定期便のフェリーで奥尻島につきますと、まず迎えてくれるのが鍋の釣り手の形をしたシンボル「鍋釣岩」です。
シンボルの「鍋釣岩」(奥尻島東海岸)
■魅力(注目)
▼その1・・・「海岸線の面白さ」
奥尻島で目を見張るのは、波静かで天気の良い日のコバルトブルーの海岸線、そして奇岩が多い海岸線の面白さではないでしょうか。
コバルトブルーの海岸線
ずんぐりとした「ホヤ岩」
特に奥尻ブルーをアピールするのは島の西海岸。
奥尻ブルーをアピール
ただ黙って景色を見ているだけではもったいない!何かアクションを起こしたくなる・・・そんな!浮き浮きさせる気持ちを抑えることはとてもできない魅力があります!
青い海にダイビング!
▼その2・・・「津波の恐ろしさ・避難の在り方・復興の現状を学ぶ!」
南部の青苗地区は、1993年(平成5年)7月12日に発生した北海道南西沖地震による津波の被害を受け、多くの犠牲者を出し、地区も壊滅状態になりました。
この教訓を後世に伝えるため、町では慰霊碑「時空翔」が建立されました。
慰霊碑「時空翔」
さらに、津波があった当時の反省から、今後直面した時どのように立ち振舞ったらよいかを学ぶため、津波に関する資料を集めた「奥尻島津波館」を建設しました。
「奥尻島津波館」
「津波の資料を展示」(津波館の内部)
この施設には、、毎年のように国や市町村の防災関係者をはじめ小中高校生などが訪れ、津波の恐ろしさや日ごろの避難の在り方などについて学ぶ、教科書的な存在として、重要な役目を果たしています。また、奥尻の被災現場の復興の様子も見てもらっています。
津波館で学ぶ見学者
▼その3・・・海の幸「名産アワビ狩り」体験
●「アワビ」
島の「海の幸」のピカ一は「アワビ」です。日本海で育った身の引き締まったアワビは歯ごたえもあり絶品です。青苗漁港では、港内に生け簀を作り、観光客を対象に船に乗ってアワビを水揚げする「アワビ狩り体験(4月下旬~10月末)」も行っています。取れたてのアワビをその場で刺身や焼いて食べてもらったりしており、観光客の人気を集めています。
「アワビ狩り体験」(青苗漁港内)
採取のアワビを網の上で「地獄焼き」
▼その4・・・グルメ「郷土食・三平汁」
奥尻のオリジナルなグルメとして、知られているのは島が元祖といわれる郷土食「三平汁」で、具は魚と野菜です。毎年5月1日の島開きの際には、来島客に振舞われています。
奥尻島が元祖「三平汁」
▼その5・・・スポーツ
●「フットパス」
島には、海岸地帯を歩くコースやブナ林など林間を歩いて回るコースなど3つの魅力的なフットパスコースを設けています。バードウォッチングや動植物の観察で、ゆったりとした島の時間が流れていきます。
「フットパス」で自然を楽しむ!
● 「奥尻ムーンライトマラソン」
奥尻島では、夕暮れが絶景の上、イカ漁の漁火が見えること、さらにアワビなど海の幸も食べてもらえることなどの強みを活かして、これらのポイントを見ながらマラソンを楽しんでもらおうと、「奥尻ムーンライトマラソン」を実施しています。これには奥尻高校の生徒など島を挙げて参加者を歓迎します。
「第4回奥尻ムーンライトマラソン」(2017年6月)
夕暮れ!沖の漁火を見ながら走ります
ランナーをガイドする高校生スタッフ
「奥尻ムーンライトマラソン」は毎年6月に行われています。
第5回目の平成30年(2018年)は、6月29日(金)~30日(土)「マラソン本番」に行われます。
■画像提供・取材協力
*奥尻島観光協会(奥尻町)・・・01397-2-3456
*観光協会HPは「こちら」
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