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 ”地域づくり”現地ルポ

「NPO法人霧多布湿原ナショナルトラスト」(北海道浜中町) 
   北海道東部・浜中町(はまなか・ちょう)にある霧多布湿原(きりたっぷ・しつげん)は、毎年美しい花々が咲き乱れ、「花の湿原」と言われているほか、天然記念物のタンチョウをはじめとする貴重な鳥類も観察できるなど、自然の宝庫として脚光を浴びています。
   「NPO法人霧多布湿原ナショナルトラスト」(以下NPOと表記)では、この湿原を子どもたちのために残していこうという強い決意のもと、全国の企業や個人に呼びかけて寄付を募り、湿原の民有地の買い取りを進めています。こうした大規模な自然環境保護の事業に乗り出して、2016年で30年の節目を迎えました。
   「Oh!(お) 元気 ねっと」では、NPOが今後、買い取った広い民有地を、多くの課題を抱える中で、どのように保全していこうとしているのか、その一方で、町の活性化が急がれる浜中町と協力して、湿原の持つ独特の魅力を、どのようにしPRして、自然を愛する人に湿原を見に来てもらおうとしているのか、いわゆる「湿原の保護と利用」をどのように図っていこうとしているのかに注目しています。
   
   話を一歩進める前に「霧多布湿原」は、どこにあるのか?またどんな特徴をもち、どんなに魅力のある湿原なのかについて確認しておきましょう。
霧多布湿原 (Kiritappu Wetland)はどこにあるの?どんなところ?

霧多布湿原




天然記念物の「タンチョウ」の家族
 ▽「湿原の概要」
   「霧多布湿原」は、北海道の東部釧路市と根室市の中間に位置する「浜中町」にあり、広さは3,168ha。釧路湿原、北海道北部のサロベツ原野に次いで全国で3番目に広い湿原です。
   特に湿原の中央部の803haは、「霧多布泥炭形成植物群」として、1922年(大正11年)国の天然記念物に指定され、そうした学術的な背景に加えて、霧が発生するという気象的な影響も手伝って、300種余の貴重な草花が、ほかの湿原とは一味違った状態で咲き乱れます。それが国内最大級の「花の湿原」といわれる理由です。

湿原は、花ばかりではありません。
   特別天然記念物のタンチョウをはじめ水鳥など多くの鳥類が生息しており、国際的に重要な湿地であるとして、1993年(平成5年)にラムサール条約の登録湿地に認定されました。
   そのほか、2021年3月、「厚岸(あっけし)道立自然公園」から昇格した魅力たっぷりの「厚岸霧多布昆布森国定公園」の区域にも指定されていて、浜中町最大の宝物として町民から親しまれ、自然を愛する熱心な町民の湿原の保護活動・「ナショナルトラスト運動」が進められて、自然が保たれています。
  
     



 ここから湿原の魅力を探っていきましょう!  
               ↓
  霧多布湿原の魅力は・・・
   「国内最大級の花の湿原」・霧多布湿原では、4月の下旬、純白の苞(ほう)がシンボルの「ミズバショウ」から花の季節がはじまります。そして9月に入って咲く「エゾリンドウ」まで途切れることなく、花々が受け持ちの時期を待っていたかのように「私を見てください!」といわんばかりに次々に咲きだし、最大限に輝くパフォーマンスを見せるなど、見どころいっぱい、魅力いっぱいの湿原となります。
     
▽見どころ①「色変わりする湿原」 
 霧多布湿原の特徴は、花の咲く時期によって、湿原全体の色が次々に変わっていくことが顕著に見られることです。
それを演出する主な花を見ていきましょう。

ワタスゲの花

”魔術師”ワタスゲの変身 
 ▼「ワタスゲ」
   「ワタスゲ」は、早春に草花の葉の陰などでひっそりと、目立たない淡い黄色の小さな花を咲かせます。この時点で、「花」として、話題にのぼることはほとんどありません。
  








  ところが、「実(み)」である白い穂を膨らませる6月の下旬になりますと一変、見事な連係プレーで湿原を白一色に塗り替えてしまいます。
「湿原の魔術師!」と言いますとオーバーな表現といわれるかも知れませんが、「どこかで自分たちの存在感を!」といわんばかりに輝きを見せてくれます。
   このように湿原では、植物が「花」から「実」へと変化する興味深い動きを観察することができます。この花は、「色や形」で輝いて見せてくれるのか、あるいはこの花は「実」になってから輝きを見せるのか、「単独」でみせるのか、「一斉に咲いて集団」で見せるのかなど、花がどんなマジックを使うかに興味がわく瞬間です。
 

一番人気エゾカンゾウ 
 ▼「エゾカンゾウ」
   「エゾカンゾウ」が咲きだす7月上旬になりますと、湿原内は橙色一色に色変わりし、多くの人々を感動させます。湿原の特異な地形から、花の咲き方は圧巻です。太陽のような暖かさと優しさで投げかけ、私たちの心を癒してくれます。
   自然を愛する浜中町の子どもたちの人気投票では、「エゾカンゾウ」が咲きだした時期がダントツの一番人気。その素晴らしさが想像できます。湿原に足を運んで、この目で確かめて見たくなります。
 

 ヒオウギアヤメ

ノハナショウブ
 ▼「ヒオウギアヤメ」・「ノハナショウブ」
   「ヒオウギアヤメ」(7月上旬)、「ノハナショウブ」(7月中旬)も、「エゾカンゾウ」と前後して、それぞれ湿原内を一面、「紫色」や「赤紫色」に塗り替えて、その存在をアピールします。






   


 特に、浜中町の人たちの中には、「ノハナショウブ」が、アヤメと形は似ているものの、濃く艶やかな赤紫色の花に「高貴」という言葉が似合うとして、この花の方が好きだという人も、少なくありません。
 
▽見どころ②「話題性のある植物が自生」 

人気のヤチボウズ 

ヤチボウズに手を加えて!
 ▼「ヤチボウズ」
   「ヤチボウズ」は湿原の植物の中の人気者。春先は、坊主頭の状態ですが、坊主頭に青草が生えて伸び、草ぼうぼうの姿に愛嬌があるとして人気です。
   湿原を訪れて、その姿を見ますとだれもが「ニコッ!」として納得します。
   







 湿原を案内している霧多布湿原センターの職員がちょっと手を加えますと・・・こんな感じになって、ますます人気上昇!
 

クシロハナシノブ 
▼「クシロハナシノブ」
   「クシロハナシノブ」(6月中旬~7月中旬)は、氷河期の生き残りという貴重な種類です。
   淡い青紫色の素朴さを感じさせる花を咲かせます。「長い間、花を咲かせてくれてありがとう!」という、感謝の気持ちをかけたくなる霧多布湿原になくてはならない花です。
 

ハクサンチドリ 
 ▼「ハクサンチドリ」
   「ハクサンチドリ」(6月中旬~7月上旬)は、本州では高山に咲く花です。この花、霧多布湿原では山に登らなくても、足元で見つけることができます。本州から湿原にやってきた自然愛好者の人たちは、平地で優しく迎えてくれるこの花の存在に驚きます。「どうしてなの!」と・・・。
  これは、湿原の非常に珍しい特性とこの地方に発生する「霧」で湿原の温度が低下することによる影響で、高山と同じ条件になり、「ハクサンチドリ」が咲くということです。 
 
▽見どころ③「自然観察にひと工夫」 

湿原内の木道


花々の輝きを間近で観察


鳥たちの隠れみのススキ
   広い湿原の中には、観察のための「木道」が4か所設けられています。最も長いものは700m、短いもので150m、このほか500mが2本設けられています。
   4つの木道は、それぞれ違った角度から自然観察ができるように工夫されています。




   


 花々が最高のパーフォマンスで美しく咲いて輝いているところを間近で観察することができます。植物は子孫を残すために、花粉を運んでくれる虫たちを呼び込もうと最大限に目立つように着飾って見せてくれます。こうした状態を目の前でじっくりと観察できます。
   









湿原にはススキや葦などが生えていて湿原の外側から動植物を観察するのが難しいことがありますが・・・これが鳥たちにとっては格好の隠れみのです。
   そこで、この木道を利用しますと、、天然記念物のタンチョウをはじめ白鳥やカモ類など姿を比較的近くで見られるチャンスがしばしば訪れます。







このように霧多布湿原は、自然界の話題性に富んだ、ほかの湿原にはない「魅力」をもっています。
湿原は魅力たっぷりだが保護するには難題が
    このように魅力たっぷりの湿原ですが、NPOが民有地の買い取り事業を進める以前には国際的にも、国内的にもその価値が次々に見直されて、地元浜中町には、早急な湿原の保護への取り組みが強く求められていました。しかし、湿原を保護していくには解決しなければならない大きな問題が立ちふさがりました。それは、湿原の周辺部の土地約1200haが民有地で、この膨大な土地の買い取りを進めなければ湿原を守っていけないこが分かりました。


    この難問に、霧多布湿原をこよなく愛し、「月刊紙」を発行するなどして、湿原の自然保護を中心に訴えてきた、地元の若手活動グループが立ち向かいました!
 地元の活動グループがNPOを発足 保護活動本格化!

霧多布湿原トラスト事務所
☆「 NPO法人霧多布湿原トラスト」発足
   ここで立ち上がったのが、今のNPOの理事長の三膳 時子さん(さんぜん・ときこ)ら湿原をこよなく愛し、その保護などを訴えて活動してきた地元の若手グループです。
   三膳さんらは、膨大な民有地の買い取りについて、資金面、税制面などあらゆる方面について検討しました。その結果、民有地の買い取りには、NPO法人でなら進めていくことが可能なことを確認。
「NPO法人霧多布湿原トラスト」を2000年(平成12年)1月に発足、多くの企業・個人に呼び掛けて寄付を募り湿原の民有地の買い取りを進める事業をスタートさせました。

テラスから湿原を眺める
☆「事業スタート」
▼「テーマ」
   
湿原を取り囲む1200haの民有地を買い取り、貴重な湿原を子どもたちのために残してゆく。
▼「寄付金」
   
民有地の買い取りには、企業や個人に寄付金を募り、その資金をすべて充てる。
▼「会費

   企業や個人の会員を増やし、年会費でNPOの運営費や保全事業に充てる。
*年会費
 ・サポーター会員(個人)・・・1,000円(一口)
 ・法人・・・10,000円(一口)    

晩秋の湿原
☆「多くの企業・個人が取り組みに賛同」
   この事業には、年ごとに多くの企業や個人が賛同。東京・北海道・九州に「霧多布湿原フアンクラブ」が次々に組織され、これまでに協力した企業や団体は123、個人で2220人に上っています。
 ☆その結果(2014年9月の時点)、
 目標の1200haに対して68%に当たる、実に821haにのぼる民有地の買い取りが進みました。
(これはNPOが買い取りを始めて以来14年目のことです。)
 
   NPOでは、2011年(平成23年)2月に、名称を「NPO法人霧多布湿原ナショナルトラスト」に変更、引き続き全国の企業や団体、個人に呼び掛けて会員を増やすとともに、寄付も募って、湿原周辺の残りの民有地の買い上げに全力を挙げています。
   
湿原の保護に挑んだ地元の活動グループの横顔
  湿原の美しい景色が見られる一等地にただ一軒の喫茶店が開業していました。活動グループのメンバーは、当初 7人、この喫茶店の常連でした。喫茶店から見える広大な湿原で四季折々の変化に富んだ姿を眺め、小さい頃湿原で泥まみれになって遊んだ頃の思い出を語り合っていました。そして、皆が湿原の素晴らしさに改めてほれ込み、
湿原の保護中心にした活動グループを発足し、保護の取り組みをはじめました。
  。

若手活動グループ「ほれた会」

冬の湿原で歩くスキー大会

霧多布湿原フアンクラブのメンバー
 ☆活動グループ「ほれた会」 
   活動グループの名前は、皆が湿原の魅力にほれ込んだとして「ほれた会」としました。メンバーは、漁業者、農業者、僧侶、ペンション経営者、公務員など職業は様々です。
   そして、会の事業の手始めとして月刊誌「きりたっぷ湿原」を発行し、湿原の魅力や湿原での出来事のほか、地元の各種グループの活動紹介などの情報を発信、仲間を増やしてきました。


   また、花のない冬には、湿原内の雪の上で、地元の人たちに呼びかけて「歩くスキー大会」も開催するなど、湿原の良さや楽しさをアピールしてきました。




  (ほれた会のメンバーの増加とともに、湿原保護の取り組みは、若さもあって一気に広がりを見せました。)

  

 

  1986年(平成61年)からは、グループの名称を「霧多布湿原フアンクラブ」と改め、湿原に広がる民有地の一部を地主から借り受けて、「木道」を設置するなど、自分たちも間近で花の観賞を楽しみながら、湿原の保全に努めてきました。
 
 
   こうした活動が軌道に乗りかけたころ、地主のお年寄りから、フアンクラブに申し出がありました




「お年寄りの地主のひとことがNPO発足のきっかけに!」 
  地主からの申し出というのは、「フアンクラブ」がお年寄りから借りている「土地を買ってもらって、有効に使ってほしい」ということでした。フアンクラブでは、それを買う余裕はありません。しかし、このひとことが湿原の民有地の買い取りを真剣に考えさせ、NPOを立ち上げて、湿原の保護を本格的に進めるきっかけとなりました。
              
   NPOによる民有地の買い取り事業は、多くの企業や団体・個人などに支えられて、まずまずの成果をあげていますが、NPOとしてこれから取り組んでいかなければならない課題も少なくありません。
 
NPO法人霧多布湿原ナショナルトラスト理事長三膳 時子さん

三膳 時子理事長
 ▲「湿原の保護に取り組んで良かった!多くの企業や個人の協力に感謝」
  「思い切って湿原保護の活動を進めてきましたが企業や個人のみなさんのおかげでここまで進めて来られ、本当に良かったと思っています。
  解決していかなければならない課題は沢山ありますが、”湿原の保護と利用”をどのように進めていくかです。買い取りをした土地一帯で自然保護対策を進めながら、全国の花を愛する人に”花の湿原”の魅力をPRして、浜中町に来てもらう人たち、つまり”浜中フアン”を少しずつ増やしてゆこうと考えています。
   当然のことですが、将来、湿原の保護に当たる後継者の育成も進めていきたいと思っています。
   当面する課題につきましては、できるところから取り組みを始めています。」
湿原の「保護と利用」への取り組み 

木道の補修作業

湿原近くに頻繁に現れるエゾシカ
 ▲「湿原の保護」の取り組み
   現在行っている「湿原の保護」の主な取り組みは、下記の4つです。

▽取り組み①

  湿原の生態系を守る取り組みです。湿原内の生態系を調査し   て、生態系の維持を図ったり、景観などを再生したりする

▽取り組み②

  すでに設置している観察用の4つの木道の安全のための修復   作業。

▽取り組み③

  貴重な草花をエゾシカの食害から守るため、湿原に侵入防止の  対策を強化。

▽取り組み④

  新たな問題で、人が入ってくることにより持ち込まれる、外来植   物の侵入防止策及び繁殖を抑制するための駆除作業。







「湿原の利用」の取り組み 
   湿原そのものの魅力や湿原など自然を利用した様々な体験プログラムをPRして、多くの人に見てもらおうという”浜中フアン”を増やす「利用面」の取り組みは、NPOの付属機関・「霧多布湿原センター」(以下センターと表記)が、浜中町から、地域の活性化を促す中核施設の役割を担って、2005年(平成17年)から業務委託をうけて進めています。

霧多布湿原センター

湿原の説明板

子どもたちに人気!木の遊具
 ▲「霧多布湿原センター」の概要
   センターは、浜中町の高台に建てられていて、鉄筋コンクリート2階建て、2階部分には展望ホールがあり、ガラス張りの窓からは湿原全体が一望できるようになっています。
   1階部分は、湿原の成り立ち・湿原の特徴を示す説明板、湿原に咲く花の写真、湿原にやってくる主な鳥類45種のバードカービンを展示していて、小学校低学年の子どもたちでも「霧多布湿原」の概略が分かるように工夫されています。
   そのほか1階部分には、浜中町内の観光名所を記したコーナーのほか、町の特産品のコンブ製品や乳製品を中心とする展示・販売コーナーも設けられています。
  また自慢の展望ホールのある2階の部分には、喫茶を兼ねたレストランもあり、お茶や食事を楽しみながら、自分の家の庭という感覚で、広い湿原を眺めることができ、心いやされるひと時を過ごすことができます。





   このほかセンター内には、人にやさしい木製の遊具も用意されていて、気軽にセンターに立ち寄って、子どもたちが楽しく遊べるように工夫していて、町のコミュニティーの役割も果たしています。

   「Oh! 元気 ねっと」が2014年9月に、取材でセンターに立ち寄った時には、地元の2組の子どもづれの母親が立ち寄っていましたが母親が特産品を買っている間、子どもたちは、気に入った遊具を見つけて、気軽に楽しんでいました。
   母親は、「月に2回ほど買い物でここを訪れますが子どもたちが退屈しないので便利なところです」と話していました。

 センターの「魅力をPRする」取り組み

センターの内部と来訪者
 ▼来訪者に対してPR
  センターを訪れる人たちへの応対は、6人の職員が交代で当たっています。訪問者の要望に従って、センター内の霧多布湿原に関する展示物で説明したり、湿原の木道を歩いてガイドしたりして、訪れた人たちに湿原への理解を深めてもらっています。
   湿原内の歩き方、湿原の楽しみ方、花の咲く時期と花の特徴なども同時に伝えています。
   これにあわせて、湿原以外の浜中町内の自然の魅力のあるところのPRにも力を入れています。



花情報!「きりたっぷ・デイリーリポート」
 ▼HPなどで魅力PRの発信
   センター独自のHP(ホームページ)を立ち上げ、様々な情報を全国に向け発信しています。
▽発信Ⅰ「湿原の花情報」 
   湿原の魅力は、花です。湿原の花の咲きだす、4月下旬から9月にかけては、いま何の花が咲いているかを「きりたっぷ・デイリーリポート」というコーナーで発信しています。ここを見ると、湿原で、今何の花が咲いているかがたちどころに分かります。
   このほか、いつ頃どんな花が咲くのかといった、「湿原花暦」も発信しています。
 

 魚のおろし方を体験


無人島の探検
▽発信Ⅱ「浜中独自の体験プログラム」
   湿原をはじめ霧多布岬など町内の素晴らしい自然と、浜中町の主産業である漁業・酪農業などとタイアップして行う、全国の小中・高校および一般企業に向けた、浜中独自の体験プログラムを用意しています。それぞれの目的に合わせてプログラムが組み合わすことができるようになっています

 (主なもの・・・)
 ①漁業体験:
   地元の漁師さんから、魚の処理の仕方を教えてもらい、実際に
体験した後、調理して試食する。このほか海岸で地引網を使って魚を取ったり、特産のコンブからお土産の「おぼろ昆布」をつくる。
 
 ②酪農体験:
   牛を飼育している広い牧場を訪問後、体験加工施設でチーズやアイスクリームをつくる。
 
 ③森の中を体験:
   湿原近くの森の中をマウンテンバイクでを走らせ、森林浴を楽しみながら、自然とのふれあいを楽しむ。
 
 ④無人島探検:
   船で沖に浮かぶ、無人島・嶮暮帰島(けんぼっき・とう)に渡ってロビンソンクルーソーになった気持ちで、島の中を探索する。
 
 ⑤カヌーで湿原探検:
   カヌーは湿原の中に入ることのできる唯一の手段、カヌーを漕いで湿原を冒険する。

  力を合わせて「木道づくり」

  協力して「森の中に公園」をつくる
▽発信Ⅲ「チームワークを高めるカリキュラム」
   中高校や企業からは、クラスや職場のチームワークを高めるカリキュラムのニーズが高まっています。このためセンターでは、湿原周辺やその森など自然を利用して、共同作業によるチームワークを育てようという独自のプログラムを企画しています。
 *プログラム①「木道をつくる」
   木道づくりには、多くの資材を現場に運ばなければなりません。必要な板や杭などを参加者全員がそれぞれ手分けして運び、協力して木道をつくります。
   ガイドから作り方の説明を聞きながら、木道を組みた立てていきますがその過程で、皆が相談しあわなければならない仕掛けの場面が訪れます。そこで、みんなが相談し合わなければならない、コミュニケーションの場が生まれ、それによって共同作業の木道づくりもスムーズに行われ、チームワークが芽生えるというものです。

 *プログラム②「森の公園をつくる」
   
公園づくりの舞台は、湿原に近い森の中。使用する資材は「ロープだけという条件です。プログラムでは、森の中で間伐作業を行いながら、ブランコ、シーソー、ターザンロープなどが楽しめる森の公園を参加者がアイデアを出し合って作るものです。
いくつかのグループで公園づくりを競争させます。アイデアを出し合い、汗をかいて作った公園に満足感がわいてきます。競うことによってチームワークばかりでなく、個人の集中力や発想力も同時に養われることを狙ったプログラムです。



 

湿原にのぼる初日の出

「ワンデイシェフ」


 「今日のメニューは・・・」「
▽発信Ⅳ「特色あるイベントを用意」
  センターでは、イベントでもPR効果を狙っています。
 (主なもの)
☆「あったか初日の出」(1月1日)
   初日の出が見られる時間に、センターを開放して、2階の暖房のきいた暖かな展望ホールから、目の前に上ってくる初日の出を皆で見る催しです。
   誰でも歓迎のこの行事、中には本州から参加する人もおり、初日の出の後は、餅つきをして新年をお祝いします。



☆「”ワンデイシェフ”という名のランチタイム」(月に1回)

   これは、地元をはじめ道内のシェフに、交代で浜中の食材を使ってこだわりのランチを作ってもらい、センターを訪れた人に味わっ
てもらおうというものです。
   HPなどで事前に提供する日にちとメニューを発信、予約制で実施していますが和食・洋食・中華などバラエティーに富んでいて、郊外からもこの日を楽しみに多くの人が訪れ、人気上昇中です。





センターの取り組みなどを応援・地元PR作戦 

 「花を観賞しながら自然体験ができる!」
 ▼関係機関がプロモート作戦
   ”綺麗な花に囲まれて自然体験してみませんか!
   センターでは、湿原など浜中町の魅力をはじめ、独自で行っている小中高校や企業を対象にした体験プログラム、独特のイベントなどを全国にPRするため、全国の学校や企業をあらかじめ対象をしぼって直接訪問し、浜中町に来てもらおうという、プロモート作戦を行っています。
   2015年からは、町、観光協会など関係機関が一緒になって、規模を拡大して全国に向けPR作戦を繰り広げることにしています。

ペンションも湿原の風景 
 ▼地元ペンションも応援
   地元のペンションの中には、浜中応援団として、宿泊客に湿原の魅力や湿原での楽しみ方をビデオにまとめて見せたり、オーナー自らが町内の良いところを案内したりするなど、熱く応援。
   ペンションに宿泊した人の間からは、そのサービスになかなかの好評で、毎年やってくる人もいるほどで、”浜中フアン”を増やすことに、大いに貢献しています。




   
   こうした一方で、広く貴重な湿原を将来的に守っていく「後継者の育成」も大事な課題です。センターではこうした取り組みに力を入れていて、その芽が少しづつ広がりを見せようとしています。
 
 湿原を守る後継者を育成する取り組み

野鳥の観察
 取り組み①「学校などと連携した環境教育」
  町内には、小中高校合わせて10校あり、センターでは学校からの要請を受けて、担当者が学校を訪問して、湿原についての理解を深める環境教育を実施しています。
  特に、「霧多布湿原」についての副読本などはありませんがセンターの担当者が学校の先生とあらかじめ内容についての打ち合わせを行い、テーマを決めて授業を実施しています。
 取り組み② 「湿原での自然環境教育」
  センターで基本的な湿原について学んだあと、実際に湿原という最前線の現場に行き、自然を学んでもらおうというものです。
  このほか、幼稚園、小中高校、企業などを対象に自然体験を通じて自然とふれあいを楽しんでもらおうというプログラムもあります。   

湿原の中で生き物チェック

湿原内を長ぐつをはいて探検 
 取り組み③「きりたっぷ子ども自然クラブ」
  「きりたっぷ子ども自然クラブ」は、センターが独自で行っている後継者養成プログラムで、小学1年から6年までの子どもを対象に、月1回ないし2回、湿原をはじめ、海・森・川など浜中町の豊かなフィールドを利用して、さまざまな自然や生活体験をするもので、2006年(平成18年)から、希望者を募集して、毎年開いています。


  ▽用意されたプログラム(主なもの)

  ☆湿原内の花の観察と生き物チェック
  ☆森の中で遊びの用具をつくる
  ☆クッキング体験
  ☆乗馬・キャンプ・地引網

自然環境教育に効果!「きりたっぷ子ども自然クラブ」 
   「きりたっぷ子ども自然クラブ」は、さまざまな自然体験・生活体験ができることから、子どもたちに大人気で、中学生や高校生になってからも体験を続けたいという希望者が多く、中にはボランティアで参加する人も少なくなく、ここで学んだ子どもたちの中に、浜中町の自然に関心が芽生える効果が出始めています。

柴田 真由子さん
▼自然クラブで学んだ人がセンター職員に!」
   「きりたっぷ子ども自然クラブ」で学んだ子どもたちの中の一人で、「霧多布湿原についての研究と成果」を卒業論文にまとめ、2014年(平成26年)の春、北海道教育大学釧路校を卒業した女性が、後継者第1号として、センターの職員に採用されました。
   この人は、地元浜中町の出身で、柴田 真由子さん(しばた・まゆこ)です。
  柴田さんは・・・
  「自分がやりたかった自然相手の仕事につけてうれしい。”自然クラブ”でいろいろ湿原について学んだけれど、まだまだ知らないことが沢山ある。これから、さまざまな角度から湿原を研究して、湿原の良いところを学んで、地元をはじめ全国の人たちに伝えていきたい」と話しています。」


☆センターによりますと、
   浜中町では、湿原の自然保護に興味を持ち始めている、中高校生の中に地元に残って働きたいという希望を持っている人が増えてきているということです。
   今後、第2、第3の後継者が出てくることが期待されています。

 自然に愛着を持ち首都圏から移り住む後継者となる人たちも

子どもたちを指導するNPO職員
  こうした地元の後継者たちとは別に、浜中町の自然や風土などに愛着を持ち、首都圏など全国から浜中町に移り住む後継者となる人たちもおり、こうした人たちを決して忘れてはいけません。
  この人たちは、主にNPOの職員として活動している若い人たちで、その数は、少しずつ増えています。現在働いている人は、NPOの事務局で1人、センターで6人の職員のうち半数の3人で、首都圏をはじめ名古屋や大阪の出身者です。
   中には家庭を持っている人もおり、地元にとっては、貴重な存在です。
  


 人口減少に悩む浜中町は、町内が首都圏からやってきた自然を愛する人たちの魅力の地であるという点に、強く着目しなければなりません。
 観光客の誘致のあり方と後継者受け入れ態勢の整備
   ここまで、浜中町に多くの人々を誘致する”浜中フアン”を増やす取り組みと後継者の受け入れに対して、センターを中心に一部民間の動きも見てきました。
   しかし、浜中町として、町の活性化を進めるのに当たって、観光客誘致のあり方は今までの通りでよいのか、また町の将来を担う後継者となるべき地元の若人や首都圏からやってくる人々をしっかりと受け止めるための態勢をどのように整備していくのかといった課題が持ちあがっています。
  
   こうした課題について、浜中町では、センターが行っている町のPRと将来の自然を守っていく後継者の育成に大きな期待をかけています。それは、町が人口減少などの問題が深刻になっているからです。
 
 人口減少などに悩む浜中町ではセンターに期待

浜中町役場 
▼浜中町の現状と課題
  浜中町の調べによりますと、(2014年9月の時点)
浜中町の人口は、昭和30年代にピークに達し、一時は12,000人近くありました。しかし、その後減少傾向が止まらず、今では多かったころの半数近い6,200人に減少しました。
  このため、地域の活性化を積極的に進めて、人口や観光客を増やして、町を元気にすることが急務となっていて、町の魅力(良いところ)を広くPRして行こうという計画が進んでいます。

浜中町の観光名所「きりたっぷ岬」

コンブを中心とする特産品

「ルパン三世」ラッピング車両
 ▼浜中町の魅力(良いところ)
☆良いところ①「自然」
  自然の宝庫・霧多布湿原をはじめ、霧多布岬など海岸線の美しさ、沖に浮かぶ無人島の嶮暮帰島(けんぼっき・とう)など魅力的な自然がある。







☆良いところ②「産業」
  コンブやウニに代表される沿岸漁業、コンブを原料にして”とろろコンブ”などの特産品の生産、牛乳生産やチーズ加工などの酪農業が盛んで、その知名度は年ごとに高まっています。






☆良いところ③「漫画で脚光」
  浜中町は、漫画「ルパン三世」の原作者モンキーパンチ氏(本名加藤 一彦氏)の生まれ故郷す。そうしたゆかりから町では2011年(平成23年)から「ルパン三世はまなか宝島プラン」というプロジェクトを立ち上げ、JR根室線の釧路ー根室館にラッピング車両を走らせたり、オリジナルグッズを販売したりするなど、町おこしにつなげようと、すでに取り組みを始めています。
  
   ▼今後の町の取り組み
     町では、「浜中町の魅力(良さ)」である、自然、産業、話題性のあるプロジェクトを中心に全国にPRして、浜中町に来てくれる”浜中フアン”を増やすことを重点に、2015年から5年計画で浜中町の観光PRのあり方を見直すなどして、地域の活性化を、さらに一歩進める考えです。
 浜中町商工観光課長 海道 政俊(かいどう・まさとし)さん
☆「浜中町の観光のあり方を見直したい」
  ▽見直し①「観光客の誘致活動は関係機関が一緒になって行う」
  「2015年から5年計画で、活性化対策を一歩踏み込んですすめることにしていますが現実に目を向けて、町、観光協会、それにセンターなど関係機関が情報交換を密にして、情報を共有できるような仕組みを作り、観光客の誘致などに攻めの気持ちで取り組みが進められるように円滑化を図りたい。」

  ▽見直し②「プロモーション活動を効果的に」
  「地元への観光客の誘致を売り込む全国に向けた「プロモーション活動」については、これまでそれぞれ関係機関が個々にやることが多かったが、これではセールスが十分に相手側に届いたかどうか効果が薄い。これからは各関係機関が一緒になって売り込み先を訪問、それぞれの専門(得意分野)の立場から「浜中の魅力(良さ)」を説明して、相手側の理解が得られやすくなるよう工夫をして取り組んでいきたい。」

  ▽見直し③「イベントのあり方」
  「町の主催で行われる”イベント”については、その効果が最大限発揮できるよう、”日取り、内容、会場それにPRの方法などについて、関係機関の協力を受けて踏み込んだ検討を重ねて、より多くの人が浜中に足を運んでくれるよう、根本的に改善を図っていかなければならない。」

☆「センターへの期待と町の役割」
  ▽①「自然体験プログラムの充実・若い人たちの活躍の場の確保」 
  センターがいま最も力を入れている霧多布湿原など”浜中の自然を生かした、さまざまな体験プログラムは、時代のニーズにこたえるものになっていて、一定の効果をあげている。今後高齢化社会の進行など、将来の変化も見据えて、時代を先取りした、新しいニーズを取り込んだ”浜中独自”の「自然体験プログラム」を生みだし、学校や企業に利用をPRしていくことが必要だ。それは、実際に利用した人たちから、体験して良かったといわれるものでなければならない。
   そのためには、アウトドアについての心得を持ち合わせた”正式な資格を持ったガイドマスター”を育成することと、プログラムを指導する若手のスタッフを養成し、後継者として育てる必要がある。それに合わせて、ガイドマスターや若手スタッフが浜中町に定住して安心して働くことができる場所の確保も、町ぐるみで考えていかなければならない。

  ▽②「イベント・ワンデイシェフへの期待」
   センターでは、ランチを提供する”ワンデイシェフ”というイベントを試みています。これは月に1回、シェフが交代でセンターにやってきて、日本食、洋食、中華などを予約制で作って提供するもので、バラエティーに富んだメニューが提供されることから、人気になっています。
   特に安心安全な海の幸・山の幸を食材として使用しているところがこのイベントのポイント。ここにも”浜中ブランド誕生”などといった、今後の広がりに期待するとともに、アイデア提供など何らかの形で協力していきたい。」
   ここまで霧多布湿原を中心とする浜中町の自然の保護や町の活性化、それに将来湿原を守っていく後継者の育成などに向けて課題や取り組みについて見てきました。「Oh!(お)元気 ねっと」では、今後、浜中町やNPOの「湿原の保護と利用」などの取り組みについて、次の点に注目しています。
 「Oh! 元気 ねっと」の注目点 

  湿原内の木道
▲注目点1「もっと多くの人に見てもらう工夫」
   花の湿原を花を愛する人々に見てもらうために、どのような工夫が試みられるかに注目したいと思います。 
   
例えば、湿原には、4か所の木道が作られています。自然の好きなお年寄りや障害者に見てもらうためには、木道のバリアフリー化などが必要となります。ところが、全部の木道となりますと、資金もかかりますし、自然破壊にもつながりかねません。
   そこでバリアフリー化が「可能な木道」があれば、車いすの交差ができるポイントを増やすことによって、障害者やお年寄りなどがその恩恵を受けられることになります。
 

子どもキャンプで活躍のセンター職員
▲注目点2「自然を愛する人を受け入れる態勢づくり」 
   浜中町は、霧多布湿原など、自然を愛する人々にとって魅力的なまちです。町には、NPOとその付属機関の霧多布湿原センターがあり、ここには、首都圏などからやってきた若者たちが自然に魅せられて定着して働いています。
   浜中町には、町の自然や風土にあこがれて若者がやってくるという、ほかの町にはない魅力があるということです。
   浜中町は、こうした若者の動きを強く認識し、こうした若者たちを受け入れる町づくりに、重点的に取り組む時期に来ているのではないかと注目しています。
   そのためには、こうした若者を受け入れる態勢づくりが早急に必要で、浜中町民の決断が試されていると言っても過言ではなく、こうした点にも、注目しています。
  ▲注目点3「浜中独自の自然体験プログラム」

自然体験で作ったハンモック
   センターが浜中町の自然と産業を生かして進めていて、好評なのが「自然体験プログラム」です。
   学校や企業向けに行っていますが時代の変化とともに、そのニーズが多様化してきています。このニーズを絶えずリサーチをして、全国のほかの地域ではできない浜中の特性を生かしたプログラムを追及していかなければなりません。
  センター職員のリサーチとセンスを生かした「自然体験プログラム」の新展開に注目していきたいと思います。



  ▲注目点4「新しイベントの期待」

ノハナショウブの群落
   湿原は、浜中町の財産です。従って、花の湿原にちなんだイベントにも注目したいと思います。ワタスゲ、エゾカンゾウ、ノハナショウブ、ヒオウギアヤメなどが咲き誇る、花を一番見てもらいたいシーズンに、「日本最大級の花の湿原 感謝祭」などの名のイベントもできそうです。主会場はセンターを中心に行うのがベストです。
   そのイベントの際は、「浜中の食」などを前面に押し出して、地元の食材を使った料理を提供、訪れた人の胃袋満足させる前向きな企画が期待されます。こんなところにも注目したいところです。
  ▲注目点5「湿原のガイド役にお年寄りボランティア
       お年寄りの生きがい対策などとして、センターの職員を補佐する「お年寄りのボランティアガイドグループ」を育成して、センター内や木道での湿原ガイドをやってもらったらどうかということです。
  グループのメンバーは、センターに何人かが交代で常駐して、特に事前の予約のないフリーで訪れた団体や個人客などを対象にガイドをしてもらうものです。
  対象は、浜中の自然を愛するお年寄りで、メンバーには、センター職員が必要に応じて、研修会を開いて、「湿原のノウハウ」を指導し、協力してもらいます。最近は、全国各地でお年寄りが、ガイドとして活躍していますが「浜中スタイル」のガイドさんが出現することに注目しています。
  ▲注目点6「観光客誘致に工夫」
     釧路市には、飛行機やJR、大型の旅客船などを利用して訪れる観光客が増加しているうえ、市は”様々な目的を設けて”一定期間釧路に滞在してもらおうという本州からの人々の受け入れ事業に力を入れています。
   さらに、2015年度中には、「道東自動車道」が釧路まで延長される予定で、釧路を訪れる観光客などは今以上に増えることが予想されます。
   そこで、将来を見据えて、近隣市町村と協議を重ねて、花の好きな観光客を浜中町に誘致できないかということです。
   現在、JRの根室線の釧路と根室の間には、浜中町にゆかりの「ルパン三世」のラッピング車両が運行されていて、そのうち釧路と浜中の間の所要時間は2時間足らずです。
このラッピング車両に乗って浜中に来てもらう、”花見旅”が実現できないものでしょうか?こうした点にも注目。

  ▲注目点7「湿原センターのHPへの期待」 
     HP(ホームページ)は、「ここの魅力はなにか、どんな楽しさがあるのか」が一目で分かるものであることが期待されます。
  
 湿原センターのHPでは、下記の点に注目しています。

①「湿原の特徴」・・・「花の湿原」の魅力!
②「花の速報」・・・今咲いている花は”何”
③「湿原の楽しみ方」・・・自然体験ができる!
④「ワンデイシェフ」情報・・・今月のメニュー
⑤「浜中町内のイベント」・・・主なもの
⑥「浜中体験記」・・・浜中に落ち着いたのは?







 問い合わせ
 
    NPO法人
    霧多布湿原ナショナルトラスト


       〒088-1531
       北海道厚岸郡浜中町仲の浜122

            TEL:0153-62-4600

     リンク:
  
    「霧多布湿原ナショナルトラスト」HP

         霧多布湿原センター:HPは「コチラ」から
    


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