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☆本尊・薬師如来像は四国霊場最古、弘法大師お手植えの藤から寺の名が☆
10番札所の切幡寺から徒歩でおよそ2時間半。阿波(香川県)の北部・吉野川市を流れる四国最大の河川・吉野川にかかる阿波中央橋を南に渡っておよそ3キロ、山麓に藤井寺の山門が見えてくる。山門をくぐった先にある参道に沿って立ち並ぶ老杉が見事です。
山門
三方を山に囲まれ、渓流の清らかな仙境に心を惹かれた弘法大師が、護摩修法をされたのは弘仁6年(815)のこと。大師は42歳の厄年に当たり、自らの厄難を祓い、衆生の安寧を願って「薬師如来像」を彫造して、堂宇を建立した。その地からおよそ200メートル上の8畳岩に、金剛不壊といわれる堅固な護摩壇を築いて、17日間の修法をされた。その堂宇の前に「5色の藤」を植えたという由緒から、金剛山藤井寺と呼ばれるようになったということです。
大師が植えた藤
咲き誇る藤の花
藤の花は「悪疫退散」の祈願の後にお手植えされたと伝えられ、毎年4月下旬から5月上旬にかけて咲き乱れます。
本尊の「薬師如来像」だけは、これまで幾多の災難をも逃れ、「厄除け薬師」として親しまれていて、国の重要文化財に指定されています。また本堂の天井には、30畳ほどの大きさの「雲龍の天井画」が描かれていて見ごたえがあります。
「雲龍の天井画」
藤井寺から次の札所・焼山寺までは、かつての姿を留める「へんろ道」が通じています。細く嶮しい山道で約13キロ。男8時間、女9時間かかるといわれる遍路の難所。
藤井寺→焼山寺への遍路道
弘法大師が修行中に休息したという遺跡や石仏、標石が残る貴重な道です。
▽アクセス情報
所在地 〒776-0033 徳島県吉野川市鴨島町飯尾1525
電話 088-324-2384
駐車場 あり・有料
宿坊 なし
公式HP なし