”四国八十八ヶ所”お遍路の旅 「香川県」
弘法大師ゆかりのお寺を巡るお遍路。四国八十八ヶ所最後の地香川県(讃岐の国)です。「涅槃(ねはん)の道場」と位置づけられていますが、煩悩が消え、悩みなどを脱して安楽の境地に達することを意味します。四国全県巡る、1400㎞余の長い道のりのゴール地点です。66番札所から88番札所まで 各寺の名をクリックしてください!
■第七十番札所 本山寺(もとやまじ)
☆シンボルは五重塔、広い境内には、本堂や大師堂などが並び栄華を誇った時代を偲ばせる☆
70番札所・観音寺を出発、財田川沿いの土手を通る遍路道を進みますと、三豊市に入り70番札所はここですよというシンボルが遠くに見えてきます。
境内の様子
シンボルというのは、五重塔ですが、四国霊場には本山寺のほかに志度寺、それに善通寺など4ヶ所の五重塔があり、それぞれ寺のシンボルにしています。
シンボルの五重塔
寺の歴史を紐解きますと、大同2年(807)平城天皇の勅願により、弘法大師が70番札所として開基。山号を七宝山、当時は「長福寺」という名で、本堂は大師が一夜ほどの短期間にて建立したという伝説が残ります。本尊は四国霊場唯一の馬頭観世音菩薩。頭上に馬頭をいただく観音様で、祀られている本堂のそばには馬の像が控えています。
本堂
天正の兵火では長宗我部軍が本堂に侵入の際、住職を刃にかけたところ脇仏の阿弥陀如来の右手から血が流れ落ち、これに驚いた軍勢が退去したため本堂は兵火を免れたといわれます。この仏は「太刀受けの弥陀」と呼ばれています。その後、「本山寺」と名を改め、今に至ります。およそ2haの広大な境内には本堂はじめ、仁王門、五重塔、大師堂、十王堂、鐘楼、客殿などが並び、大寺として栄華を極めた当時を偲ばせます。
大師堂
このうち本堂は正安2年(1300)に再建された鎌倉時代の建物で国宝になっています。また、シンボルの五重塔は天暦3年(950)の建立でしたが老朽化が激しく明治43年に再建されています。
仁王門
仁王門は和様・唐様・天竺様という三つの様式の山門。全国でもほかに例のない、どっしりとした構えの八脚門は国の重要文化財に指定されています。
◇アクセス情報
所在地 〒769-1506 香川県三豊市豊中町本山甲1445
電話 0875-62-2007
駐車場 あり
宿坊 なし
公式HP なし
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