”四国八十八ヶ所”お遍路の旅 「香川県」
弘法大師ゆかりのお寺を巡るお遍路。四国八十八ヶ所最後の地香川県(讃岐の国)です。「涅槃(ねはん)の道場」と位置づけられていますが、煩悩が消え、悩みなどを脱して安楽の境地に達することを意味します。四国全県巡る、1400㎞余の長い道のりのゴール地点です。66番札所から88番札所まで 各寺の名をクリックしてください!
■第七十四番札所 甲山寺(こうやまじ)
☆弘法大師が幼少期に遊んだ場所、日本最大の溜池修築の報奨金で寺創建と伝わる☆
出釈迦寺からのどかな里の集落を、そして途中からは工場群や低層なビル群を見ながら歩くこと30分余り、同じ善通寺市の甲山寺に到着。
山門
寺は、甲山のふもとに当たり、広田川の左岸に立っています。この甲山寺周辺は弘法大師の故郷で、幼少時代によく遊んだといわれる場所です。
本堂
甲山寺の創建は次のように伝えられています。平安初期、壮年期になった大師は善通寺と曼荼羅寺の間に伽藍を建立する霊地を探していたある時、甲山の麓の岩窟から老人が現れ「私は昔からここに住み、仏の教えを広めてきた聖者だ。ここに寺を建立すれば私がいつまでも守護しよう。」と言いました。大師は大変喜び、毘沙門天像を刻んで岩窟に安置し、供養しました。岩窟は幅2.5m、奥行12mのものです。
毘沙門天を祀る岩窟
その後、弘仁2年(821)に嵯峨天皇の勅命を受けて、日本最大の溜池「満濃池」の修築工事を監督する別当に任命された。大師はまず、工事に先駆けて甲山の岩窟で修復工事の完成を祈願し、薬師如来像を刻んで修法すると大師を慕って数万人の人々が協力し、わずか三ヶ月で溜池を完成させたということです。朝廷からはこの功績を称えられ、報奨金を与えられた弘法大師は、その一部を寺の建立にあて、先に祈願をこめて刻んだ薬師如来を本尊として、安置。山の形が毘沙門天の甲冑の形に似ていることから「甲山寺」と名づけられたということです。
大師堂
薬師如来は、心身に災いする一切のものを除くといわれる仏様。寺を訪れた人々の力強い支えとなっていることは言うまでもありません。境内では、ウサギの像などもあり、「うさぎ寺」とも言われ親しまれています。
境内ではウサギの像も
◇アクセス情報
所在地 〒765-0071 香川県善通寺市弘田町1765-1
電話 0877-63-0074
駐車場 あり(有料)
宿坊 なし
公式HP なし
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