”四国八十八ヶ所”お遍路の旅 「香川県」
弘法大師ゆかりのお寺を巡るお遍路。四国八十八ヶ所最後の地香川県(讃岐の国)です。「涅槃(ねはん)の道場」と位置づけられていますが、煩悩が消え、悩みなどを脱して安楽の境地に達することを意味します。四国全県巡る、1400㎞余の長い道のりのゴール地点です。66番札所から88番札所まで。各寺の名をクリックしてください!
■第七十九番札所 天皇寺(てんのうじ)
☆崇徳天皇を祀った別当寺から寺の名が、参道入れ口に神仏習合の名残り☆
宇多津町の郷照寺から6㎞余り、徒歩で1時間半ほどでたどり着いたのが坂出市の天皇寺。入り口に天皇寺かかれた石が置かれ、山門に代わりに鳥居をくぐって寺の境内に入ります。
天皇寺
天平年間(729~74)、僧・行基菩薩によって、金山中腹に薬師如来を御本尊とした寺を開創させた。当時の寺名は「金山摩尼珠院」。その後、弘仁年間(810~824)に弘法大師が訪れ、朽ち果てた金山摩尼珠院を現在の79番札所の場に移動させ、金華山妙成就寺摩尼珠院として中興する。弘法大師を中興の思いへと向かわせたのは、「八十場の泉」で御神体金山を鎮護する金山権現と出会い、金山権現はこの山で仏法を守護することを誓いました。そこで、大師は、霊木で本尊の十一面観音菩薩・阿弥陀如来・愛染明王を刻み堂宇に安置しました。
大師堂
その後の保元の乱により讃岐へと流され、亡くなられた崇徳上皇を祀った白峰宮の別当寺なったため、天皇寺と呼ばれるようになったものです。明治時代の廃仏毀釈による荒波で廃寺となりましたが、明治20年、筆頭末寺であった奇香山仏乗寺高照院院主らの尽力による、今日の金華山天皇寺高照院を生み出すこととなったのです。本堂では、ご本尊十一面観音菩薩頭上の阿弥陀如来印契より、本堂正面(金剛界説法)と本堂背面(胎蔵界説法)の両面を参拝することを習いとしています。
本堂
境内は、きれいに手入れされて落ちつた静かな雰囲気を見せています。
緑あふれる境内
なお、参道入れ口に鳥居が建っているのは、神仏習合時代の名残です。
◇アクセス情報
所在地 〒762-0021 香川県坂出市西庄町天皇1713-2
電話 0877-46-3508
駐車場 あり
宿坊 なし
公式HP なし
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