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 ”四国八十八ヶ所”お遍路の旅   「香川県」 

   弘法大師ゆかりのお寺を巡るお遍路。四国八十八ヶ所最後の地香川県(讃岐の国)です。「涅槃(ねはん)の道場」と位置づけられていますが、煩悩が消え、悩みなどを脱して安楽の境地に達することを意味します。四国全県巡る、1400㎞余の長い道のりのゴール地点です。66番札所から88番札所まで                                                           各寺の名をクリックしてください!
   
66 雲辺寺 67 大興寺 68 神恵院  69 観音寺 70 本山寺  71 弥谷寺  72曼荼羅寺  73出釈迦寺  74 甲山寺 75 善通寺
76 金倉寺  77 道隆寺  78 郷照寺  79 天皇寺  80 国分寺  81 白峯寺  82 根香寺  83 一宮寺  84 屋島寺  85 八栗寺 
86 志度寺  87 長尾寺  88 大窪寺               


■第七十一番札所 弥谷寺(いやだにじ)   

                ☆四国遍路随一の難所、弘法大師も岩屋の洞窟に籠もり修学に励んだ☆

   本山寺から
12㎞余、徒歩3時間半ほどかけて到着したのが四国遍路、随一の難所として知られる弥谷寺です。

              山門

   寺は、三豊市の標高
382mの弥谷山中腹にあり、各お堂に行くには、急こう配の石段が続き、四国遍路随一の難所として知られています。

         本堂への石段

   今からおよそ
1300年前、天平年間(729749)、聖武天皇の勅願により、行基菩薩が堂宇を建立し、疾病平癒の為、光明皇后により、『大方広仏華厳経』がお祀りされ、寺院を創建したといわれています。また、華厳経以外にも、寺宝の経典の中には天平年間724年頃につくられた経典が残っており、少なくとも724年以前には寺院が建立されていた事が伺へ、弘法大師生誕(774年)の50100年程前に創建された事が分かっています。

             本堂

   霊山信仰弥谷寺のある弥谷山は、古くから霊山(仏山)として信仰されたといわれ、日本三大霊場の一つに数えられたとされます。古来より、人々は山々に仏や神が宿ると信じ、その山を霊山(霊峰)と呼び信仰の対象としたとされ、この信仰は、お遍路の元となった、辺
()路信仰(へじしんこう)の1つともいわれています。

   岩壁に埋め込まれたように建つ大師堂  

   「獅子之岩屋」は、大師堂内の奥にあり、岩屋の形が『獅子が咆哮をあげた形に見える事から、その呼び名が付けられたと言われています。

  「獅子之岩屋」(右から光が差し込む)

   この岩屋では、弘法大師が
912歳の頃修学(学問)に励まれ、また寺院創建の頃からは、この岩屋の右手奥の洞窟に設けた経蔵から経典をとりだし、岩屋の窓(明星之窓)からの明かりで、昼夜問わず修学に励まれたといわれています。「獅子の咆哮は仏の説法と同じ」という仏教の信仰から、この岩屋の前で信心をおこし参拝する事で、『その身につくあらゆる厄災を獅子が食べ尽くし、その身を護る』といわれ、主に病気の平癒、厄除けなどのご利益成就で信仰が集まっています。
この寺はどこへ行くにも石段を利用しなければなりません。

      本堂から見える三豊平野

   一番高いところにある本堂からは、三豊平野を眺めることができるほか、境内全体に古木が林立していて、お遍路さんをホッとさせています。

◇アクセス情報                                           
所在地   〒767-0031 香川県三豊市三野町大見70

電話    0875-72-3446

駐車場   あり

宿坊    なし

公式HP   https://iyadanizi.xsrv.jp/



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