”四国八十八ヶ所”お遍路の旅 「香川県」
弘法大師ゆかりのお寺を巡るお遍路。四国八十八ヶ所最後の地香川県(讃岐の国)です。「涅槃(ねはん)の道場」と位置づけられていますが、煩悩が消え、悩みなどを脱して安楽の境地に達することを意味します。四国全県巡る、1400㎞余の長い道のりのゴール地点です。66番札所から88番札所まで 各寺の名をクリックしてください!
■第八十二番札所 根香寺(ねごろじ)
☆全国から3万3千体の観音像が一堂に、境内は、自然に恵まれ、静寂さ☆
香川県の霊峰・五色台にある坂出市の81番札所から5㎞、同じ五色台の高松市の西部にある主峰、青峰山の中腹にあるのが根香寺です。
山門
山の中の寺として豊かな自然に囲まれ、天気の良い日には木漏れ日が参道を優しく包みます。境内に入りますと長い石段があり、静寂な雰囲気です。
木漏れ日が漏れる参道
寺の歴史を紐解きますと、寺は、弘仁年間(810~824)に、弘法大師が、この地を訪れたさい、五つの山に金剛界曼荼羅の五智如来を感じ、密教修行の地として青峰山に「華蔵院」を建立、五大明王を祀られことに始まります。また、弘法大師の甥にあたる智証大師が霊木で千手観音像を彫造し、「千手院」を建て安置しました。
本堂
智証大師はこの霊木の切り株から芳香を放ち続けたことから「花蔵院」、「千手院」を総称して根香寺と名づけられたといわれます。根香寺は後白河天皇の帰依も厚く隆盛を極めました。後に、高松藩主らにより再興され、この時に天台宗へ改宗されました。
大師堂
現在本尊である先手観音像は秘仏で、国の重要文化財に指定されていて、33年に一度開帳されるということです。次の開帳は2036年ということです。また、本堂に通じる回廊には、全国の信者が奉納した約3万3千体の観音像が並ぶ「万体観音」が置かれています。
五大堂には、木造五大尊像(五大明王)が安置されています。
五大堂
寺には、人々の救いを求める声を聞いてくれる仏様が安置されているということから、災難に会わないよう、病気を治す、延命、家庭円満などの御利益があるとして信仰を集めています。
◇アクセス情報
所在地 〒761-8004 香川県高松市中山町1506
電話 087-881-3329
駐車場 あり(無料)
宿坊 なし
公式HP なし
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