40観自在寺 | 41 龍光寺 | 42 仏木寺 | 43明石寺 | 44 大寶寺 | 45 岩屋寺 | 46浄瑠璃寺 | 47 八坂寺 | 48 西林寺 | 49 浄土寺 |
50 繁多寺 | 51 石手寺 | 52太山寺 | 53 円明寺 | 54 延命寺 | 55 南光坊 | 56 泰山寺 | 57 栄福寺 | 58 仙遊寺 | 59 国分寺 |
60 横峰寺 | 61 香園寺 | 62宝寿寺 | 63 吉祥寺 | 64 前神寺 | 65 三角寺 |
☆本尊の不動明王が再三の火災から逃れ、信仰と学問の道場として知られる☆
今治市に入って最初の札所は延命寺。今治の市街地から西北へ6kmほどのところ標高244mの近見山の山頂一帯に寺の境内が広がります。山がある。
山門
寺の歴史によると、養老四年(720)に聖武天皇の勅願により、僧・行基菩薩が大日如来の化身とされる不動明王像を彫造して本尊とし、伽藍を建立して開創した。弘仁年間(810〜24)になって、弘法大師が嵯峨天皇(在位809〜23)の勅命をうけ、伽藍を信仰と学問の中心道場として再興、「不動院・圓明寺」と名づけ、勅願所とした。この「圓明寺」の寺名は、明治維新まで続いたが、同じ寺名の五十三番・圓明寺(松山市)との間違いが多く、江戸時代から俗称としてきた「延命寺」に改めている。
本堂
その後、寺は再三火災に遭い、再興をくり返し、享保12年(1727)にいずれの災難にも難を免れた本尊とともに現在地の近見山麓へ移転しました。この間、鎌倉時代の文永5年(1268)、華厳宗の学僧・凝然が寺の西谷の坊に籠り、仏教入門書といわれる『八宗綱要』(上下2巻)を著述した。寺の山門は、総欅づくりですが、もとは今治城の城門を天明年間(1781~1789)にそっくり移築したものだと伝わっています。
大師堂
また、境内に馬酔木(アセビ)の木があって、春の彼岸ごろから1ヵ月ほど可憐な白い花を咲かせるほかツツジの木なども多く「花の寺」としても知られています。
境内で咲く季節の花
また、境内には、享保年間の大飢饉の際、農民の困窮を救い餓死者を出さなかったと伝えられる庄屋の越智孫兵衛の墓もあります。
◇アクセス情報
所在地 〒794-0081 愛媛県今治市阿方甲636
電話 0898-22-5696
駐車場 あり ※冥加料あり
宿坊 なし