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 ”四国八十八ヶ所”お遍路の旅   「愛媛県」 

   「お遍路の旅、札所40番から65番の愛媛県(伊予の国)は「菩提(ぼだい)の道場」と位置付けられています。寺の数は4県で最い26か所。あらゆる煩悩を断ち切り、菩提の域に達するための場ともいわれています。札所の近くには、道後温泉などの観光地も多いところです。                                                       各寺の名をクリックしてください!

   
40観自在寺 41 龍光寺 42 仏木寺  43明石寺 44 大寶寺  45 岩屋寺  46浄瑠璃寺  47 八坂寺  48 西林寺 49 浄土寺
50 繁多寺  51 石手寺  52太山寺  53 円明寺  54 延命寺  55 南光坊  56 泰山寺  57 栄福寺  58 仙遊寺  59 国分寺 
60 横峰寺  61 香園寺   62宝寿寺  63 吉祥寺  64 前神寺  65 三角寺         

■第五十七番札所 栄福寺(えいふくじ)   

           ☆長い歴史感じさせる貴重なお堂、近代的デザイン建築で建てられた社務所が共存する☆               

   56番札所の泰山寺を出発、住宅地や田園風景の続く遍路道を歩き、さらに急な参道を登って
40分、山の中腹に建つのが永福寺。山門はなく境内に入って、一番高いところに本堂、その近くに大師堂などが配置されています。

             栄福寺
   
   縁起によると、嵯峨天皇の勅願により、弘法大師がこの地を巡教したのは弘仁年間(
810824)であった。大師は、海難事故が絶えなかった瀬戸内海沿岸の近海での風波、海難の事故の平易を祈って、府頭山の山頂で護摩供を修法された。その満願の日、風波はおさまり、海上には阿弥陀如来の影向が漂った。この阿弥陀如来の尊像を府頭山頂で堂宇を建て、本尊として安置したのが創建といわれています。

             大師堂

   栄福寺には、神仏混合の歴史もあり、その由来は平安時代に遡ります。貞観元年(
859)、大和・大安寺の行教上人が、その分社を山城(京都)の男山八幡(石清水八幡)として創建するため、近海を航行中に暴風雨に遭い、この地に漂着した。ところが府頭山の山容が山城の男山と似ており、しかも本尊の阿弥陀如来は八幡大菩薩の本地仏でもあることから、境内に八幡明神を勧請して社殿を造営、神仏合体の勝岡八幡宮を創建したと伝えられる。

             本堂
  
   明治新政府の神仏分離令により、永福寺は旧地から山の中腹になる現在地に移転し、神社と寺はそれぞれ独立した。現在の大師堂は、山頂にあった堂舎を移築したと伝えられています。
   この大師堂には十二支の動物の彫刻が施されています。このように、寺では、古い歴史を持つお堂などが存在感を見ていますがその一方で、社務所は「演仏教堂」という名で近代的なデザイン建築で建てられ、新しいものと古いものとが共存するという新しい形が生まれつつあるようです。

   鐘楼の奥の真新しい建物が「演仏教堂」

 

◇アクセス情報                                                   
所在地   〒794-0114 愛媛県今治市玉川町八幡甲200            
電話    0898-55-2432                        
駐車場   あり                           
宿坊    なし                           
公式HP   http://www.eifukuji.jp/




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