40観自在寺 | 41 龍光寺 | 42 仏木寺 | 43明石寺 | 44 大寶寺 | 45 岩屋寺 | 46浄瑠璃寺 | 47 八坂寺 | 48 西林寺 | 49 浄土寺 |
50 繁多寺 | 51 石手寺 | 52太山寺 | 53 円明寺 | 54 延命寺 | 55 南光坊 | 56 泰山寺 | 57 栄福寺 | 58 仙遊寺 | 59 国分寺 |
60 横峰寺 | 61 香園寺 | 62宝寿寺 | 63 吉祥寺 | 64 前神寺 | 65 三角寺 |
☆四国霊場うち「坊」の付く唯一の寺院、太平洋戦争の際の空襲で罹災☆
今治市の市街地にあり、市役所も近く、JR駅や今治城などに至るアクセス抜群のロケーションにあるのが第五十五番札所の南光坊。霊場のうち「坊」がつく寺院はここだけです。正式には光明寺金剛院南光坊といいます。最初に驚くのは山門で、門の前後2体ずつ4体の四天王像が目を光らせています。
四天王像
山門
寺の起源は古く、航海の神、総鎮守・伊予一の宮の大山祇神社(現愛媛県今治市の島・大三島)と深くかかわる歴史があります。南光坊は、明治時代の神仏分離令で神道と仏教が明確に分けられるまで、隣接する大山祇神社の別当寺でした。別当寺とは神社を管理するお寺のことですが今治の沖にある大三島は海が荒れると参拝に行けないため、大宝3年(703)に今治の地に別宮として大山祇神社の神様を迎え入れました。そのときに南光坊も含めて別当寺8坊が移されたのです。
大師堂
弘法大師は四国巡錫の時、別宮に参拝し、坊で御法楽をあげられて四国霊場第五十五番札所と定めました。八十八ヶ所霊場で唯一「坊」がついていますが、これは天正の兵火で、すべての坊が消失したときに、南光坊だけが再建されたからです。この時、大山祇神社から本地仏の大通智勝如来を本尊として移されました。本尊とともに、脇侍の弥勒菩薩像、観音菩薩像も南光坊の薬師堂に遷座し、それ以来南光坊が札所となりました。太平洋戦争末期の昭和20年8月、空襲により大師堂と金比羅堂を残して罹災した。
本堂
現在の本堂は昭和56年秋、薬師堂は平成3年春に、山門は同10年に再建されています。
薬師堂
江戸時代の中門や金比羅堂、彫刻が見事な築100年あまりの大師堂など見どころが多い寺院です。
◇アクセス情報
所在地 〒794-0026 愛媛県今治市別宮町3丁目1番地
電話 0898-22-2916
駐車場 あり(無料)
宿坊 なし
公式HP なし